第1章 船に乗り、新しい旅へ
翌日~
『カク、もういっちゃうの?
カクぅ…ぐすっ』
『こらこら、泣くのはやめるんじゃ』
私の涙を指でとる。
『また、会える?』
『っ…そうじゃな、きっと会える』
『約束?』
『…約束じゃ』
『カク!もういくぞ!』
『じゃ、ワシはもう行くからの』
『カク!私、海に出る!
強くなって、海に出て、カクに会いに行く!カク!だいすきぃーーー!』
私は泣きながら笑って手を大きくふった
『な、なにを言うんじゃ!
まったく…可愛いやつじゃ』
『カク、できない約束をするもんじゃないぞ』
『仕方ないじゃろう?
でも…会えたらいいのう』