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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第13章 重すぎる愛の告白




「え?うん。何か、女の子が泣きながらリヴァイに助け求めてきたって。
今?この部屋にいるらしいけど、鍵が掛かって・・・・って、
ちょ、待って!エルヴィン!!」


その瞬間、ガンッ!という衝撃と共に扉が揺れ、
蝶番がミシミシと嫌な音を立てた。

どうやら、エルヴィンがドアを蹴破ろうとしているらしい。


「・・・どうする?かなり荒れているようだが」

「・・・・・だ、大丈夫だ。このドアの作りから推察するに
小童の蹴りにあと二発は耐えられる」

「それは全然大丈夫じゃねぇって事だ。
無駄な分析力を披露するより打開策を見つけやがれ」


表情筋が死亡している三人が揃いも揃って顔面蒼白で狼狽えた。
ここまで荒れているエルヴィンは見たことがない。


「リヴァイ、ミケ。そこにナナシがいるというのは本当か?
密室で何をしている?開けろ」


何だ、その恋人の浮気を疑うような言い方は。
誰に対して何を怒っているのか・・・。


「エルヴィン、落ち着け。ただ話を聞いているだけだ」

「話?何の話だ?
三人で部屋に閉じ籠もらなければならない内容の話なのか?」

「邪推すんな。大体てめぇのせいでこうなってんだろうが」


エルヴィンとリヴァイがドア越しに言い合いを続けているが、
話は平行線である。

再びガンッ!とドアが蹴られ、ドアのネジが弾け飛んだ。



「兎に角、ここを開けろ。
丁度ナナシと話の続きをしたいと思っていたところなんだ」



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