• テキストサイズ

私物語

第2章 幼き日の「私」



幼いころの私は、かわいかった
いや、自分で言うのもなんだけどね、本当のことなんだよ

昔の写真見たら、
「何この子、顔ちっさ。足、長っ。え、かわいくね?」
って思った
思うどころか、言葉としてこぼれていた

それを偶然母と兄に聞かれ
「ナルシスト?」
なんて疑われる始末だ

だからなんだという話だが、聞いてくれ

つまり、幼い私は自他ともに認める「かわいい女の子」だった
そして、「努力を惜しまない子」らしかった

この「らしかった」という表現は、小学校時代の文集を見つけ、それを読んで選んだ

保育園、小学校まで、私は本当に努力をしていたみたいだ
たとえば、全校マラソン
1位を取りたくて、グラウンドを毎日のように走っていたようだ
1位が取れなければ、泣いて悔しがってまた走る
いわゆる負けず嫌い
そのおかげかは知らないが、1位を取ることができた
といっても、私が通っていた小学校というのは、全校人数が50人にも満たない
まぁ、ど田舎によくある過疎化である
しかし、たとえ50人足らずだろうが、1位は1位だ
それだけがほしくて、毎日毎日走り続ける

たとえば勉強
誰よりも高い点数を取りたくて、猛勉強

/ 2ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp