第22章 こっち見て【影山飛雄】
『とーびお』
影「……。」
…何これ
今私は彼氏の飛雄の家に来ている
けど、さっきからずっとバリボーを読んでて私の事は無視
『とーびーおーちゃーん』
影「……。」
安定の無視。
今日飛雄とはほとんど話していない
部活中もずっと谷地さんと話していた。
やだな…私。谷地さんや雑誌に嫉妬なんて
『雑誌、面白い?』
影「ああ」
あ、反応した。けど目線は雑誌のまま…
『とびお、好き』
影「ああ」
『一生懸命なとびお、好き』
影「ああ」
『とびお…キスして』
影「ああ」
……。
影「………は!?今なんてっ!?」
『とびお、キスして』
影「っ!!///…なんで」
『嫉妬したからです』
影「…そうか」
『…で、してくれるんでしょ?キス』
___chu
『え』
影「…悪かった。…その…好きだ…から」
『私は愛してる』
影「…じゃあ泊まっていけ」
『は?』
影「愛されたいんだろ?」
『え』
影「だまってろ」
___chu
『っ!?///』
不意打ちはズルい…
影「おい、そんなんじゃ保たねえぞ」
不敵な笑みを浮かべた彼氏がそこにいた
『とびおキライ』
影「愛してるんじゃねぇのか?」
『…とびおキライ』
影「…もっかいやるか?」
『ごめんなさい』