第20章 嫉妬くらいする【月島蛍】

『ツッキー眠いよー』

月「ふぅん」

『ツッキー抱っこして』

月「アンタいくつなの?嫌に決まってるでショ」

なんですかこの冷たい対応

私、彼女なんですけど…。


『ツッキーお口がとんがってますヨ』

月「…は?」

『何か怒ってる?』

月「…自覚無しなんだ?」

なんか怒ってる!?
慌てて今日の行動を思い出す


『もしかして今日翔陽と喋ってたから?』

月「は?日向とも喋ってたの?」

やばい。なんか変な疑惑生んでしまった

ツッキーはもう溜息をついてる

『え、ごめん…』

月「別に怒ってない」

いや明らかに怒ってるよ！

…ちょっと恥ずかしいけど、
ツッキーのデレの…ために……

『け、けい』

恥ずかしくてずっと言えなかった言葉を呟いてみる

本人はビクッと体を揺らせたと思ったら、硬直してしまった

『…す、好きです。許してください』

月「…自覚ありだよねそれ。狙ってるよね」

顔を真っ赤にしてこっちを睨み付けてくる

月「…そもそもなんで悪いのか分かってないのに謝られても許す気になれない」

う…確かに…

月「………今日山口と喋ってたよね」

『え？……あ』

ぱっ、と脳裏に山口との会話が蘇る

『…でも、あれは…ツッキーの自慢大会をしてたんだよ?』

月「…は?」

『嫉妬したんだ？』

月「……悪い?

自分の彼女が他の男と喋ってて、


いい気する男なんていないと思うけど」

『…っ///』

私にハートの矢が刺さった

月「…だから、そういう事しないでよね」

…よし、再びツッキーのデレのために!!


___chu

『けい、ごめんね?(上目使い』


月「……お仕置き」

『…っひいいいいいい!!!』