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永遠に・・・Ⅰ

第3章 転校生




 ベラはもちろん、私も真っ青な顔をして署名入りの用紙を手渡した。


 「さてと、初日はどうだった?」


 母親のような口調で受付係が聞いてきた。私が何も言えずにいると、ベラが


 「順調でした。」


 と、嘘をついた。弱々しい声だった。さすがに相手も信用していないみたいだった。


 ベラと別れて、バイクのところまで行った。


 (ベラ、大丈夫だったかな。泣きそうだったな。)


 駐車場に行くともうほとんど車などなかった。私はさっきの出来事を振り払うようにして、バイクを走らせた。


 頬に流れる一粒の涙に気付かぬふりをしながら・・・


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