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〜Mint Candy Story〜

第45章 -合鍵-(宮地清志)


「前から思ってたけど…
おまえ、あいつと仲良いよな…」


「仲良いっていうか…
氷室さんとは仕事が
一緒になること多かったし、
よく話しますけど…」


「あいつと喋ってる時、
おまえ、楽しそうじゃねーか!」


今度は宮地さんが、
わたしから目をそらした。


「楽しそうっていうか…別に特に何も…」


「耳元でなんか言われてたじゃねーかよ!
おまえも嬉しそうにして…」


「あ…あれは…‼︎別に嬉しそうになんか…」


せっかくご飯作って待ってたのに…
せっかく宮地さんも早く帰ってきてくれたのに…


なんでこんな喧嘩みたいになっちゃったの…?




「「………」」




「わりぃ…」


沈黙を破ったのは宮地さんだった。


「はぁぁ…ったく‼︎らしくねぇよな。」


「え…?」


宮地さんの雰囲気がふっと軽くなり、
宮地さんは苦笑いをしていた。


「前から…イヤだったんだよ。
おまえが氷室と話してんの!」


「前って…?」


「付き合う前からだよ!
〜〜〜っ‼︎
ガラにもねぇこと言わせんな‼︎
埋めんぞっ‼︎」


それってもしかして…ヤキモチ…?


ウソ…宮地さんが…?


「ふふ…どこに埋めるんですか?」


宮地さんのヤキモチに気付いたわたしは、
嬉しくて顔が緩んでいたに違いない。


「ココに埋まってろ‼︎」


「…っ⁈…きゃっ…」


宮地さんに腕を引かれたわたしは、
今度はギュッと正面から、
宮地さんに抱き締められて…





わたしは宮地さんの胸に埋まっていた。






「ずっとココに埋まっとけ‼︎
他のヤツなんか見てんじゃねーぞ‼︎」


他の人なんか見るわけないのに…


それでもわたしは嬉しくて、
宮地さんの背中に手をまわして、
ギューッとして、正直に言った。




「他の人なんて見ません。
わたしは宮地さんが大好きです♡」









宮地さんの胸に埋まっていたので、
その時、宮地さんは真っ赤になっていたコトは、
わたしは知る由もなかった。








---End---




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