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いろいろ短編集

第4章 学園アリスに転生したらサイタマ君がいた( ゚д゚)


「変換のアリス?」

サイタマ君をチラリと見たら、窓の外を見ていて、完全に知らないフリを決め込んでいた。
助けてくれたっていいのに!

「例えば…、サイタマ君、消しゴム貸して」

そう言えば、サイタマ君は嫌そうにしながらも、消しゴムを私に差し出した。それを受け取って、アリスを使う。

「こうやって、物を全然違う物体に変えることが出来るのが、変換のアリス」

私の手の中にあった筈の消しゴムが消え、今は花が握られている。

「まぁ、生き物は無理だけど…」

日向棗の横にいる、兎を抱いた男の子をチラリと見てから、補足を加える。これでいいだろうと、日向棗を見つめると、偉そうに鼻を鳴らして寝る体制に入っていた。
イラッとしたが、まだ子供だと自分に言い聞かせる。

「はぁ…」

溜息を吐くと同時に、サイタマ君に名前を呼ばれた。

「夕凪」
「なに?」

少し照れ臭そうに頬を掻くサイタマ君。

「まぁ、なんだ、また会えて良かったな」
「……!」

その言葉に、こっちも嬉しくなる。赤いサイタマ君の顔を見て、自然に頬が上がる。

「……なんだよ」
「別に」

なんだか、こっちの世界でもやってけそうだ。



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