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恥ずかしがりやの彼女を素直にさせる方法

第6章 初めて歩く二人の距離


肩を抱き寄せられ、ぴったりとくっつきながら歩くなんて、経験のない私はドキドキが収まりそうにない。



そして、密着した隣には、白のTシャツに濃いグレーカーディガンを羽織り、黒のパンツを合わせたシンプルな服装の悠。
シンプルだからこそ彼の容姿の端麗さが際立ち、よいバランスを保っていた。


そんな彼が私に向かい、優しく微笑みかけてくれている。



これは出来すぎた夢なのでは___?




と錯覚してしまうほどに、私はこうしていることに幸せと戸惑いを感じていた。



「悠………」



名前を呼ぶと、当たり前に優しい眼を向けてくれる彼。



悠「……ん?」



私の言葉の続きを促すように微笑む彼の姿に、胸がきゅんと締め付けられた。



「……何か…私なんかが………こうして悠とデートしてるのが、夢みたいだなって………。こんな、何もしなくても楽しいの、初めてだよ……。」



目の前の彼がふわりと笑う。
同時に、肩にまわされた腕に力が籠ったのを感じた。


(___綺麗な笑顔………私は……この顔が堪らなく好き///)



悠「……俺はさ、花音とこうしていたいんだよ。……それに、いい加減、俺の大事な子のこと"なんか"なんて言うの止めろよなー?」



彼の言葉にハッとし顔を見上げると、愛しげに私を見つめる瞳。



悠「この先も、ずっと、こうして花音が、俺といることが楽しいって……幸せだって、感じてもらえるよう、頑張るよ。俺。」



心を打つ大好き彼の言葉に胸が震えた。
私は溢れる思いを押さえられず悠に抱きついた。



悠「っと!…… 花音///?急に、どうした?」



私は彼の胸に顔を埋めたまま、口を開いた。



「………ありがとうっ……大好きっ悠………私……私も悠を幸せにしたいから……だから、もっと、自分を磨いて頑張るからっ///」



溢れる思いを口にすると、悠は優しく私の背中を擦りながら聞いてくれていた。



悠「……今の言葉、最高に震えた。……やっぱり、お前を好きになって良かった……。」




____変わるんだ。



彼と、私のために___
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