第5章 愛なんてない
銀「あ~あついてねぇな」
そんな独り言を呟きながら商店街を抜ける。
ここ最近仕事が全くなくお金が無いってのに、最後の有り金をパチンコで使ってしまったのだ。
銀「あ~腹立つ」
一体何にたいして苛立っているのかは自分でも知らない。
ただ、何かに満たされたい。
そう思う時は度々あった。
俺はその度、その辺にいる女で自分の要求を満たしてきた。
銀「久々にやるか・・・」
軽く伸びをし、辺りを見回す。
最終的にはできればいいが、流石にブスとはやりたくねぇ。
銀「おっ!」
俺が目を付けたのは、茶色の髪を肩より少し下までのばしていて、おっとりとした目の女・・・。
丁度人通りの少ない道へ曲がったので、ラッキーだと思い、俺もその道に入った。