第5章 さらば、もう一人の友よ
「大きなものを見つけれれば早いのだが、もしも小さなものしか見つからなかったら君の力も必要になる」
『俺の魔力だろ? 使いたいだけ使えばいいさ』
エドラスの人間は体内に魔力を持ってない。
だから俺が魔力をジェラールの杖に送る事によって杖を強化するって事だ。
にしても"アニマ"の残痕を見つけるのって大変だなー…。
―――ドガァアアアッ!!
突如何かが爆発した様な音がした。
『っ、何だ!?』
「しまった! "竜鎖砲"が放たれた!」
『マジかよ…!』
ショックで一瞬フリーズした俺を現実に引き戻してくれたヤツがいた。
『ナツ…グレイ…エルザ…ルーシィ…』
姿は見えないが、魔力でレギオンと言う生き物に乗っているのを感じた。
俺の仲間はまだ諦めていない。
だったら…俺だって諦めるワケねぇだろ!!
『ナツ達が時間を稼いでくれるハズだ! 俺達は残痕を探そう!』
「あぁ!」
俺は目を瞑って集中した。
もう大きさなんて関係ねぇ。
例え一番小さなものだったとしても…
俺が一番大きくしてやる!!
「…! あったぞ!」
『行くぜジェラール!!』
「あぁ!!」
絶対ぇやってみせるから!!