第5章 さらば、もう一人の友よ
「あ、貴方はもしかして…アースランドのアギトさんですか?」
『ん、おう』
「うわぁ…本当に男なんですね 凄くカッコいいです」
『エリュシアン見てると余計男に生まれたかったって思うよ』
「今のアギトさんで凄くカッコいいのに男になっちゃったら反則ですよ」
『なんって嬉しい事を言ってくれるんだお前は! 流石俺の弟だ!』
訂正する。
ブラコン姉にシスコン弟だな。
姉弟愛での相思相愛はこんなにも輝くのか…。
あ、勿論エドナツとクロスは血は繋がってねぇからな?
『さて、そろそろ王都に行くか!』
『王都?』
『あっち見てみろよ』
クロスがあっちと指差した方を見た。
「「!!」」
『わーお』
都会みてぇな街が広がってた。
クロス達の話が面白くて気付かなかったぜ。
「これって…」
「もしかして王都!?」
「大きい」
「何だよ着いてたんならそう言えよ」
「うわ~んごめんなさい」
『怒ってるワケじゃねぇよ ありがとな、エドナツ』
「あ…はい//」
エドナツの頭を撫でてやった。
うん、髪が柔らかくて気持ちいのはどっちのナツも一緒だな。
「いいぞ! こんなに早く着くとは思わなかった!!」
「あの何処かにラクリマにされたみんなが…」
「さっさと行くわよ」
「ちょっとシャルルー」
「じゃ、ありがとな!」
「あたしによろしく!」
『サンキュな』
『俺は行く 気を付けて帰れよ』
先に行くシャルルの後を追うウェンディ。
俺達はエドナツに一言礼を言って歩き出した。