第3章 折り重なる再開
エルザがエバーグリーンを倒した事によって石化したルーシィ達が復活した。
これで人質は解放された。
マスター達はラクサスがどう動くのかを伺っていた。
すると術式の情報ボードがギルド中に現れた。
[聞こえるがジジイ、そしてギルドの奴等よ]
「ラクサス!」
情報ボードからラクサスの声がした。
[ルールが一つ消えちまったからな…今から新しいルールを追加する
バトル・オブ・フェアリーテイルを続行する為に、俺は"神鳴殿"を起動させた]
「"神鳴殿"じゃと!?」
[残り1時間10分、さぁ…俺達に勝てるかな?
それともリタイアするか? マスター…ははははっ!]
ラクサスの笑い声が終わると情報ボードが消えてしまった。
突如、激高したマスターが胸を抑えて倒れてしまった。
そして薬を取りに行ったミラが外にあるものを指刺した。
それは雷のラクリマで、街を囲む様に浮かんでいた。
一つ一つのラクリマに物凄い魔力の雷が帯電している。
このラクリマが放電すれば…街中に無数の雷が落ちる事になるだろう。
それを阻止しようとビスカが"スーパーライフル"を換装し、ラクリマを打ち抜いた。
しかしラクリマを壊した瞬間、ビスカに大量の雷が降り注いだ。
それを見たカナはラクリマに生体リンク魔法がかけられている事に気付いた。
生体リンク魔法とは、攻撃してきた者と自分のダメージを連結させる魔法。
つまり攻撃を与えればそのダメージが自分にも帰ってくる仕組みなのだ。
「いい加減にしろよラクサス!!」
ナツは屋根に乗り、見えない壁に向かって突進する。
勿論通れるワケが無かった。
「ナツ…落ち着いて!」
「落ち着いてられっかよ!」
「いいから上がってきて!」
「くそっ、こんなトコにも見えねぇ壁が!!」
じれったくてガンガンと叩き付けるナツ。
しかし次のレビィの言葉に目を見開く事となる。
「術式でしょ? 文字魔法の一種だから私、何とかできるかもしれない!」
「本当かレビィ!?」
「私…貴方達ならラクサスを止められるって信じてるから!」