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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


アギトは銃口をアオアシラに向けた。
振り向いたアオアシラは再びアギトに突進してくる。


『"音速の一撃"(シルファリオン・ショット)!!』


アギトは一瞬で魔力を装填し、一瞬で攻撃を放った。



結果、



アオアシラの脳天と喉を貫いた。



それでもアオアシラは走った。


「な、おい!」

「効いてねぇのかよ!?」


アオアシラがアギトに向かって腕を上げる。


「何故、アギトは避けないんだ!?」


エルザが焦るのも無理は無い。
アギトがアオアシラの攻撃を躱す気配が無いからだ。
思わずエルザはアギトの元へ向かおうとした。


しかし、



アオアシラはアギトを横切った。


そのままズザザザァァ…と崩れ落ちた。


アギトは銃を持ったまま右人差し指と中指をアオアシラに向けた。


『Checkmate(チェックメイト)!!』


「「「(す…凄い…!!)」」」


三人共、開いた口が塞がらなかった。
アギトはというと魔法陣に"黒銀"を仕舞った。


『"ジッパー"』


アギトがそう唱えると、左手首に嵌めてあった腕輪のアクセサリーが光を放って輝いた。
光が消えるとアギトの腕にアクセサリーがなくなっていた。
その代わりにアギトの横の空間にジッパーが現れた。
と、ジッパーが勝手にジジジ…と開いた。

『よい、しょっと!』

アギトは軽々とアオアシラを持ち上げ、大きく開いたジッパーの中に突っ込んだ。
終わるとジッパーがまた勝手に閉じていき、再び光りだした。
今度はアクセサリーとしてアギトの左手首に戻っていた。


『よし、お持ち帰り用は終わったと
 今日はアオアシラ六匹…お持ち帰りでマイナス一匹、計五匹…現時点の報酬250,000J…まぁいいか』


アギトは腕を回しなががら村へと帰って行った。



「…何だ…アレ…」

「チャック…いや、ジッパーって言ってたけどよ…」

「換装とは原理が違うのだろうか?」

「にしても…よぉ…」



…かっこよかった。


そう思う三人だった。





『(気付いてないフリ…してた方がいいよな…?)』


三人が見ていたのも気付いていたアギトでした…。


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