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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


「依頼を受けていただきありがとうございます 私が村長のコウジです」


村長というのだから老人をイメージしていた俺は少し驚いてしまった。
部屋に案内され、椅子に座る様に促された。


『随分お若いんですね 少しビックリです』

「そうでしょう 先代の父が病に犯された故に私が務めているのです
 まだ若造で頼りないでしょうが…」

『そんな事ありません 村の皆さんはみんな笑顔でしたよ
 あなたの努力があってのことでしょう』

「ありがとうございます しかし、もう私の手には負えなくて…」


村長、コウジの表情が曇っていった。


『…アオアシラの件ですね 詳しく話を聞かせてもらえますか?』

「はい…」


村長のコウジは依頼書には書いてない詳しい話をした。

ヨクモ村はコウジで13代目という結構長い歴史がある村。
勿論その中で何度かアオアシラと遭遇したことはある。
村とアオアシラはお互いに距離をとっており、誤って山奥に迷い込んで怪我人が出る程度だった。

しかし二年程前にアオアシラの目撃数が増えてきた。
更に一年前にアオアシラが村付近をウロウロする様になった。
そして半年前、とうとうアオアシラが村を襲ってきた。
幸い死者は出なかったが、多くの怪我人が出た。
武器ももう殆ど壊れてしまい、自分達で村を守るのは無理になった。
村全体で資金を貯め、やっと報酬を払える状態になったから依頼書を提出した、との事だ。


「村のみんなが泣く姿を、もう見たくないんです…お願いします!」

『わかりました 全力を尽くしより多くのアオアシラを討伐、原因の追求をします』

「、ありがとうごさいます!」


村長は深々と頭を下げた。


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