第3章 折り重なる再開
『…そーいえば、ギルドのみんなはどうしてるんだ?』
「あ、」
しまった…って言いながら頭に手を当てるジェラール。
え、何? 一体どうしたんだよ。
「実は…【幽鬼の支配者】(ファントムロード)が妖精の尻尾にケンカを売って、戦争気味だ」
『ファントム!? 早く言えよ!』
「済まない、すっかり忘れてた」
まぁ慌ただしかったもんな。
世界超えて説明して戻ってきてさ。
『よし、俺はジョゼをぶん殴る』
「言うと思った」
『ジェラールはどうする?』
「ファントムの支部を潰す その前に…服を返してくれ」
『あ、そうだったな』
俺は換装の魔法陣をジェラールにくぐらせた。
うんいつも通りの"ミストガン"としての服装だな。
あ、コイツアースランドではミストガンって名乗ってんだ。
最強候補の一人なんだぜ?
「また会おう」
『今度は酒でも飲みながらな』
ジェラール…いや、ミストガンは頷いて歩き出した。
さて、俺もギルドに戻ろうっかな。