• テキストサイズ

進学校の落ちこぼれ女子

第9章 一番


もうそろそろ期末テスト。

2学期って長いと思ってたけど、結構あっという間だなぁ。

勉強と部活の両立に慣れてきたとはいえ、勉強の方はどんどん難しくなっていく。

「はぁ…ダメかも…自信ない…」

家で山本くんと勉強しながら私は弱音を吐く。

「さやかちゃんが留年したら…俺の後輩か。それも楽しいかもね」

山本くんがニッコリ笑って言う。

「ええぇ…いやだぁ…」

「まあ、でも…難しくなってるからね。その分たくさん勉強しないといけないし…。さやかちゃんはバスケもやってるから大変だよね。
えらいね。よしよし」

彼がニコニコして私の頭をなでなでしてくれる。

「えへへ。うれしい…。ていうか、山本くんも勉強難しくなったとか思うの?」

「思うよ。だからこうして真面目に勉強してる」

「うわぁ…山本くんでも難しいと思うんなら、わたしなんかやっぱりもう無理だよ〜」

私はうわーんって机に突っ伏す。

彼も机に突っ伏して、私の顔を見る。

そして私の頭を手でぽんぽんってする。

「大丈夫。俺も頑張るから…がんばろ」

私を励ましてくれる彼の優しい声に私は笑顔になる。

「うん…期末終わったら冬休みだもんね。どこか行こっか」

「ふふ…俺はどこか行くより楽しみなことがあるから」

彼が嬉しそうににやける。

私は起き上がって首を傾げる。

「え? なんかあったっけ?」

彼もガバッと起き上がる。

「えっ? 忘れたの? …俺がまた一番取ったら…」

「あぁ、それね」

「忘れてたの!?」

「忘れてないよぉ」

「ホントにぃ?」

彼が疑いの目で私を見る。

私は笑ってごまかす。

忘れてないよ。ぶりっこしただけ。

だって私も楽しみなんだもん。

/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp