• テキストサイズ

進学校の落ちこぼれ女子

第5章 あたりまえ


テスト一週間前から部活も生徒会も休みだから、毎日駅まで山本くんと一緒に帰った。

みんな部活ないから駅までの道で女子バスのときの友達に会ったりする。

ちょっと前までなら、気づかないフリしたり避けたりしてた気がするけど、自然と目を合わせて笑ったり手を振ったり出来た。

あの子部活休んでるうちに彼氏作ったのかって噂されてるかもなぁ。



テスト前日の夜、山本くんから電話がかかってきた。

『さやかちゃん、何してた?』

「勉強してたよ」

『そっか。俺もしてたよ。ちょっとだけ話してもいい?』

「いいよ。どうしたの?」

『別に。声が聞きたくて』

「そうなんだ。ふふ」

『テスト終わったらデートしてくれる?』

「うん。どこ行こっか」

『どこでもいいよ。さやかちゃんの行きたいとこ行こう』

「じゃあ…映画行こうか」

『うん。楽しみ…。なんか元気出た』

「元気なかったの?」

『うん…。一人で勉強してたらたまに元気なくなる…』

「そうなんだ。山本くん勉強出来るのに…。わたしも元気なくなるときあるよ。問題わからなくてだけど」

『そっか。同じだね。なんか安心した』

「え、大丈夫? わたしと同じで」

『大丈夫! じゃあ俺、もう少し勉強するね。さやかちゃんは早く寝た方がいいよ。お肌に悪いから』

「うん。そうするね。心配してくれてありがとう」

『じゃ…おやすみ』

「おやすみ」
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp