第7章 初・合宿
今、私は潔子の家の潔子の部屋にいます。
潔子は入浴中。私は先にお風呂に行かせてもらって潔子が行ってる間に荷物整理をしています。
「夏妃、荷物整理できた?」
「あ、潔子!お風呂お先にありがとう!荷物整理は・・・もう少しかな?」
「そう。あ、明日早いからそろそろ寝る?」
「そうだね。」
私は毎日付けている日記を書いて準備してある布団の中に潜って目を瞑った。
翌朝、私と潔子は合宿所で朝食の準備があるからということで5時に起床。
ふぁ〜と大きな欠伸がでかけて口を抑える。潔子には見られてないようだからそれが救い。たとえ、同じ女子でも恥ずかしいからね。
「夏妃、鍵持ってる?」
「持ってるよ♪潔子!じゃあ行こう!」
朝の合宿所はみんなが寝ているせいか昼間来た時と同じで静かだった。
私たちは鍵を使って中に入り、直接食堂に行って朝食の準備。
「よし、じゃあ始めよっか。」
「うん。」
朝食は昨晩に軽く下準備だけしておいたので短時間で終わる。と言っても人数は多いから一人分より大変。
朝のメニューは日本人らしく白飯にお味噌汁に鮭とお浸し。ちょっと手抜きしたって思われそうだけど、朝の短い時間で作るのには十分な気がする。
6時30分。みんなが起床する時間になった。すると静かだった合宿所の中が次第にガヤガヤと声が聞こえてきた。
私と潔子は昨日よりも手際よくお皿などの準備をした。
全員が揃い食事をしてその後はそれぞれが部活の準備をして、私と潔子は食事の後始末をする。
こんな生活があと何回やればいいんだろうとため息が出そうだったけれど、少し楽しいと思う自分もいた。
「なんか、楽しそうだったね!夏妃ちゃん!」
「え、そーかな?」
「うん!今の顔今までよりも生き生きしてる!」
「ほんとに!?楽しかったからかな?」
こうして高校初の合宿が終わった。