ページ数以上の読み応えがあり、丁寧な描写を心がけていらっしゃるのがビンビンに伝わってきます。心理も情景も。それに家康への愛が、というか、作者様が彼を本当に好きだから、だからこそ、自分を物語の中に置いて、こんな風に愛を育みたい、愛されたい、彼を存分に楽しんで味わいたい、という願望が直球でぶつかってきます。ガツンっと。
けれど不思議なことに、ガツンとくるのに家康の魅力か語り口か……両方かな。猫っ毛みたいにふわっとした中に、ヒロインのひたむきなぐいぐいが可愛らしい。
そんな世界観をぜひ味わってみてほしいです。
このレビューを読んでくれた乙女が読みたくなってくれることを願います。
こじらより。
[投稿者] [投稿日] 2018-01-09 11:50