この作者さまの作品は全て読んでおりますので、ファンと語る資格はあると思っています。この作品はファン待望だと言っても過言ではありません。
ヒストリカルな世界を舞台に始まるのは、屈辱的で慈愛的で時に官能的で排他的な愛の物語です。そしてラストのヒロインの愛の形に泣きました。
底の見えない池に引きずり込まれ、息苦しいほどこの小説の世界に引き込まれます。読後はしばらく浮かび上がってこられない、そんな感覚になりました。
ただタイトルに「惨劇」という言葉がある通り、少々読む人を選ぶ作品ではあると思いますので、惨劇から連想されるような描写が苦手でなければ、是非読んでいただきたい!そう強くお勧めする作品です。
2018-09-19 09:04:59