光と闇。
天真爛漫で華やかであどけない。
テニプリの菊丸くんといえばもう、そのイメージが固定されていた私の度肝を、すぽん、と抜かれた作品です。
彼の奥の奥底にある闇
そこから溢れてくる黒水。
この子は本当に救われるのだろうか、とのめり込んでしまうほど、りおんさまの丁寧な情景や心理描写がもうひとつのテニプリの、菊丸英二くんの世界を作り出しています。
夢主ちゃんの過去、英二くんの過去。
徐々に明るみになるそれは、
決して美しいとは言えない現実。
けれど、そんな二人を心底、鼓舞したくなるのです。
ひょこりと現れるテニプリキャラ達には癒されますし、現在の不二くん視点もおすすめな作品です。
2016-10-23 16:05:19