完結、おめでとうございます。
この作品に出逢えてよかった、と思える点はいくつもありますが、特筆すべきは世界観。
聖職者、貴族、平民、奴隷。身分制度の中で揺れ動く主人公と部隊メンバーの心境がしっかりと、綿密に描かれていて、読めば読むほど、彼らの住む世界にのめり込む……。まるで作者様が、彼らの世界のありのままを見ていたかのようにも思えてしまう程の、圧倒的な舞台設定、人物設定には舌を巻きます。
初めは、身の回りの狭い世間しか判らなかった奴隷の少女は、私たち読者と共に、次第に世界を知っていきます。
そんな彼女の秘めたる思いが、どこまで人を突き動かすのか。
ぜひ皆様にも読んでいただきたい作品です。
2018-10-06 00:10:36