日記※ちょっかい男子→仁王
学生で、かなり昔の話し。
めちゃくちゃ意地悪な仁王っていう男子がいた。
よく馬鹿だなと鼻で笑われる。
悪い点で絶望しているテストは、
横からさらっていき、からかわれる。
わりと嫌いな男子だった。
もう具体的に何て言われたかは忘れた。
でも、私のことが相当嫌いなんだろうなぁと思ってた。
でも、あれ?
ってなったキッカケがあった。
私はバスケが苦手だったが、
(しかもサッカーまでやってなくて
運動神経覚醒前のオンチ)
体育なのでやらなきゃなんない。
先生にチームを組まれ、
なんと仁王も同じチームの1人になった。
仁王「お前さんと一緒じゃ、負けるのぉ?」
こういうやつである。
一生懸命に練習しても、
ボールは全然入らないし、
よくトラベリングを起こすし、
体格差で負けてしまう。
でもめげずに練習していたある日。
チーム同士の試合中、
コート真ん中にいた私にボールが回ってきた。
誰が回したかも忘れたが、
私はとりあえずキャッチする。
下手な私には普段あまり回ってこないのだ。
「そのままいけー!」
誰かが言う。
後ろを振り返ったら、ゴール前に誰もいない。
突然世界がスローに感じられて、
音も遠くなる。
私は歩数をイチ、ニ…と、
心の中で数えると、
一度も入ったことのないゴールに向かってボールを投げた。
カコォオン!
っえ?
入った!!
歓声が上がったのと、
やったぁ!と私が振り返ったのはほぼ同時。
仁王「よっしゃ!」
後ろには両手を上げて歓喜な表情の仁王がいた。
えっ?あの仁王が喜んでる?
仁王は私と目が合うとびっくりして、
バツが悪そうに真っ赤になって慌てて目をそらし、
ゲフンっと、咳払いをした。
いつもクールに決めている
いじわる仁王しか知らなかったので、
案外嫌われてないのかも?
と思った瞬間だった。
それから何年かたって、
仁王は私と同じ部活に入ってきた。
イラスト部なのだが、仁王は描かない。
図書室が活動場所だったので、
私の隣に座って本を読むだけ。
マジで何で入ったか分からない。
部活のある時、仁王のことが好きな子と、
仁王と、私の3人だけになった。
ははーん
よしよし、私が人肌脱ごうじゃないかと、
荷物はそのままに、
さもトイレに行っている風を装って
私は図書室を出た。
さて、どこで時間潰そうかなぁ…
ガラッ
仁王「待て待て待て待て」
「は?!」
冷や汗出しながら追ってきた仁王が、
私の腕を掴んで止めた。
なんでーーー?!
仁王「お前さんに行かれると困るんじゃ」
トイレじゃないってバレてるー!!
「いや、直ぐ戻るから。何でよ?」
仁王「あいつと2人になるじゃろーが」
それが狙いなんだってばよ!
って言いてぇええ!!
仁王「ホラ、変な誤解が起きるじゃろ?」
「いや、私追って来た方が誤解されない?」
仁王「…いや、良い、それは」
「何が????」
むしろ仁王好きな子傷ついてませんかこれ?!
これ一刻も早く戻った方が良いわ、よくないわ。
はぁ、失敗、
とため息をつきながら図書室のドアを開けると、
仁王も直ぐ後ろから入ってくる。
何で一緒に入ってきちゃうんだよぉお!
せめてトイレ行って来たていで
バラバラで入らんかぁぁ!
図書室に残った子と目が合うと、
ガーンと、はぁ?!が混ざった顔してた。
ゴメンなさい、ほんと、色々ゴメンナサイ。
私にキューピッドはできなかった。
またある日。
私が漫画を描いていると、
横でジィっと見ては嫌味を言う。
貯めたお年玉で買った羽箒を使うと、
物珍しそうに横取りしてきた。
「ちょっと、返してよ」
「嫌じゃ」
椅子から身を乗り出して頭上高くに掲げたソレを手を伸ばして取ろうとするが、
全然届かない。
頭にきて夢中になると、
めちゃくちゃ仁王と前からくっついてる格好になってることに気づき、
慌てて身体を離す。
「もう、何でそんな私のことからかうのよ」
からかわれ続けてかれこれ7年だが?!
仁王「何でって、そりゃあ…」
「…」
仁王「…」
「理由ないのかよっっ!」
仁王「面白いから…ピヨ」
「もう、とにかく返して」
仁王「明日返すナリ」
ニッと笑って……
それから時は流れ、
ずっとあいつ持ちっぱなしだからな?!
借りパクだからな?!?!
毎日のように返せって言ったのにな?!
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