日記※俺様友人→跡部
他の女子にだったら絶対やらないようなことを、
跡部は私にだけする。
別に好きだからじゃないと思う。
だって他の子が好きって噂立ってたし。
私が多分、怒っても許すって分かっててやってるんだ、あいつは。
隣の席になった時、それはそれはもう毎日絡まれた。
ノートに可愛いポイントシールを貼るのが常だった私は、
いつも色々な小さいシールを持ち歩いていた。
跡部「◯◯、黄色いシールを俺様によこしな」
「え?何で?」
跡部「俺っ様の今日のラッキーカラーは黄色なんだよ」
そう言うやいなや、
私のシールシートから黄色いスマイリー(キラキラ)を剥がすと、
腕時計に貼り、満足気に眺めていた。
何、ラッキーカラーチェックして信じてるの?
意外と可愛いとこあるじゃないの。
そしてまたある時。
私はブレザーの内ポケットに、
いつも小腹用のピンキーを忍ばせていた。
昼食後の休み時間ならお菓子可だったので、
私は読書を嗜みながらピンキーを口に入れる。
(そしてあと数分したら観月さんがやってくる)
すると、目の前にデカい色白の手が伸びてきたのである。
跡部「ピンキーちょうだいピンキーちょうだい」
コマーシャルのフレーズでねだる跡部をジト目で見る。
跡部「なんだ、俺様に一粒くらいよこしな」
「はいはい」
私は仕方なく、なけなしの一粒をあげると、
跡部は嬉しそうに食べた。
跡部「お、うまいじゃねぇか」
「食べたこと無かったの?」
跡部「もう一粒もらってやるよ」
「やだよ!」
私は慌ててブレザーのポケットにしまった。
それから数時間後、私が辺り廊下を歩いていると、
またヌっと手が出てきた。
跡部「アレ寄越せ、糖分摂取してぇ」
「ばっ!ここ辺り廊下だよ?!
お菓子を休み時間以外で食べちゃダメなルールでしょ?
もし誰かに見つかったら…」
跡部「頼む、一生のお願いだ」
「また?!もう、怒られるの私なんだからね?」
渋々一粒出すと、
跡部は私がくれることを分かっていたかのように、
自信満々に腕を組みながら手を差し出し、
満足気にニヤっと笑った。
こんのやろー!
シールといい、お菓子といい、
これカツアゲじゃねーの?!
でもこんな感じだけど、
授業中は分からない問題教えあったりしたんだよね。
集中しててお互い肩がくっついてることに、
後ろから
「お前らほんと仲良いな、夫婦か?」
ってからかわれるまで全然気が付かなかった。
だがしかしここは現実世界。
お互い好きな人が別にいたし、
2人とも昔からこの手の冷やかしには慣れていたので、
キョトンとお互い見つめあった後、
何事も無かったかのように再び問題を解き始めた。
けどある日のこと。
授業に集中していると、退屈しだした跡部が頬杖をつきながら、
私の右手の甲にボールペンでぐるっと線を描いてきた。
「はっ?ちょっ何やってんの?!やめてよ?」
私は小声で抗議するが、
ニヤっと笑っただけでやめる気はないらしい。
授業に一生懸命ついていこうとペンを走らせる右手に、
容赦なく落書きしていく跡部。
こんのドSー!
でも右手を隠すことなんか出来ない!
だって黒板の文字と先生言ったこと
ずっと書いてるんだもん!!
授業が終わる頃には、私の手は真っ黒になっていた。
しまいに夏服だった手首から二の腕まで書かれている。
「何これぇ?!」
向日「うわっ!◯◯それどうしたんだ?!」
「跡部にやられた…」
向日「ドンマイ…」
私の腕の落書きが先生に見つかり、跡部はしこたま怒られた、らしい。
日記へのコメント
まだコメントはありません
http://dream-novel.jp
