日記旦那→尾形
弟→夏太郎
腐男子→江渡貝くん
それはまだ尾形に出会う前の話し。
夏太郎「姉貴って、アキバのこと全然知らないのな」
江渡貝くんとのオタ活エピソードを話したら、
弟に呆れた様に言われた。
-----
その日はいつもの様に2人でオタ活をしていて、
ホクホクした気持ちで店の階段を降りていた。
江渡貝「そろそろ静かな場所で休憩しようか」
私「そだね〜」
誤解を招きそうだから補足しておくと、
オタク全開マシンガントークをしたい時の江渡貝くんは、
ひっそりとしたナニコレコンナトコロニ喫茶店。
的なのが好きなのである。
そして階段を降りていく途中に、
ひっそりと可愛いドアがあり、
小さく看板が出ていた。
江渡貝「何、ここ…喫茶店…?」
江渡貝君のツボに入ったらしく、
興奮し始めた声だった。
私「へぇ、こんなところに?」
看板には、ランチメニューが書かれている。
江渡貝「わし*こさん、ここにしよ」
私「うん、そうだね…」
メニューを見ると、
キラキラナポリタン
ん?
ラブリーオムレツ
…ん???
上に小さく看板名が書いてある。
萌えメイド喫茶店チャチャ…!!!
私「ちょっと待って江渡貝!!」
ドアノブに手をかけていた江渡貝君の手を
反射的に掴む。
江渡貝君の手に自分から触ったなんて初めてだぞ!!
※店は架空名です。
江渡貝「っ??」
ビックリして振り返る江渡貝くん。
私「ここ!メイド喫茶!!」
江渡貝「wwww」
健全メイド喫茶目的で行くなら全然良い。
けど今普通のテンション、
なんならちょっと疲れたローテーション。
ましてオタトークしたいところに
お帰りなさいご主人様はクるから。
江渡貝が入ったら悪役令嬢みたいな
高笑いが止まらなくなっちゃうから。
江渡貝「ヒャハハハ!www」
あぁほらこんな感じて。
-----
私「っていう感じでね、
隠れたようにあったから間違えちゃったんだよ」
夏太郎「それを知ってこそのアキバだろ。
そういう隠し扉なんかいくらでもあるぞ」
私「いくらでも?!」
夏太郎「そ。観光客や爆買い、転売ヤー対策で隠してんの。」
私「例えば?」
夏太郎「表向きは家電屋でごった返してるけど、ポカっと真ん中にある、何も看板の出てない、スタッフしか入れない様な螺旋階段を降りてくと、大手同人グッズの極小店があったり」
私「え?そんな堂々と?」
夏太郎「表側が賑わってて、
あそこに階段があることすら
ほとんどの人は気づかねぇし、
下の階の様子がわからないから
初見で降りてく奴は少ねぇ」
私「えっ!行きたい行きたい!」
夏太郎「今度な。」
-----
と、いうことで、
隠し通路を案内してもらえることになった私。
勿論隠れ家なので全部は案内してもらえなかったんだけど、
ざっくりどんな感じであるかは教えてもらった。
表向き店の奥に小さい非常出口があって、
その奥の通路を行った先にある店とか。
18禁の店を表側に出して子供を追い出し、
奥の暖簾くぐった先に
18禁でも何でもない本当の店の商品置いてるとか。
非常階段からしか行けない店とか。
普通のマンションの一室が実は店とか。
もう覚えきれないくらい、
色々教えてくれたけど、
そういう店があるってだけで
オラ、ワクワクすっぞぉ!
私「わー!何あれ何あれ!」
人混みが凄い➕夏太郎歩くの早い➕見たいけど逸れそう
ということで、
私はアキバで弟の腕を掴みながらキョロキョロ店を見ていた。
私「あんたが歩くの速くて
ベルトコンベアーみたい」
夏太郎「犬の散歩だろ…」
歩くたび、弟の携帯に着信が入った。
夏太郎「…はぁ、さっきから
色んな人から同じ内容の
メッセ来るんだけど…」
私「は?」
夏太郎は読み上げる。
夏太郎「リア充が。リア充は爆破しろ、
彼女?、隣にいるの誰?…などなど」
私「アキバにどんだけ知り合いいるのよ?!」
今練り歩いてすれ違った人達ですか?!
夏太郎「いや、ただの姉貴、ってそれぞれ返したら、
これが?、アレが?
え、年上だと…?
姉貴に見えない…とかってくる」
私「どういうことだってばよ…」
夏太郎「ガキンチョに見えるんじゃね?」
私「るせー!」
まじでアキバ分かんない。
何度行ってもな。
弟の都市伝説はまた書くかもだが、
伝説級なので身バレするかもしれないが書きたいんだ(笑)
日記へのコメント
まだコメントはありません
http://dream-novel.jp
