※旦那→尾形

尾形「夏休みに、俺の会社見学会、予定入れておいたぞ」

私「えっ！ヤダ！絶対行きたく無いって言ったじゃん！」

尾形「いかせる」←悪い笑顔

私「やだーー！私だけお留守番してる！」

そう、尾形の会社では、夏休みの自由研究やら、職業体験やらにぜひどうぞと、子供に会社内の見学日を設けたのである。
尾形が頭オールバックで、スーツ着て仕事しているのは、確かに生で見てみたい。
しかし、しかしだ

私「1人でそんな都心、息子達連れて行けない！」

尾形「安心しろ、その日休暇を取った」

スーツ尾形見れねーじゃねーか！
はい、なおいっそう私行かなーい。

私「じゃあ尾形と息子2人で行けば良いじゃん」

尾形「お前と2人で行って、仲の良いとこを見せつけるんだよ」

私「何のために？！誰に？！嫌だよ？！」

尾形「めいっぱいイチャついてやるぞ。俺の世間体が良くなるだろ？」

私「バカなのか？！あと私は人に顔を晒すのが嫌なんだ！マスクしたとしてもだ、フーン、って、上から下まで色眼鏡で散々見られてきたから嫌なの！！」

尾形「お前が嫌がるならよりいっそう連れて行くがな」

私「あとこのダメ尾形の奥さんとして見られるの嫌。イケメン夫連れていくならまだしも…」

尾形「フッ、こう見えて俺、会社でモテるからな？」

私「ハイハイ、おっさんにでしょ」

尾形「いや、異性に」

私「だとしても、お世辞が上手いおばちゃん達でしょ？！」

尾形「いや、若い異性に」

私「ぜっっったいにお世辞、無い無い無い」

尾形「ハンサムだし、物腰が低い、だとよ」

私「あーん？！このブーにゃんで、奥さん上から見下すようなやつの何処が？！」

尾形「俺、人に用事頼む時、机の横に膝つくぞ」

私「えっ！キッモー！」

尾形に笑顔でしばかれました。