※メンタルタフ妄想秒速okな人向け
98続き
プカプカと、暖かい海の上に浮いている。
エアーワニに跨って。
騒がしい岸からいくらか遠のいたここは、人もいないし、波も穏やかで、とても静かだ。
夏太郎「このまま深いとこいると、あの人達流されるから、ちょっと岸寄りましょうか」
土方「うむ、そうだな」
ワニの紐を2人が引っ張ているので、乗っている私はバランスを取る以外は楽ちんである。
ザザザ、と幾分高い波が打ち寄せるところまで戻れば、和気藹々とボディーサーフィンをやっている人達がいた。
それを眺めながら、ワニの背に全身をダラーっと預け、
ただ引っ張っられていく私。
すると弟が徐につぶやいた。
夏太郎「あ、いい波きた。姉貴乗ってけ」
私「っは?!」
気がついた時にはもう遅かった。
私は弟に、思いっきりワニを押し出されていた。
私「うわーー!!」
振り落とされんばかりの、物凄い勢いをつけて波に乗ったワニは、サーフィンをしている人達の横を掠め、疾走することなく岸に近づいた。
夏太郎「姉貴早っww」
土方「サーフィンの人らがポカーンとみているぞ」
と、突然目の前の海から子供が出てきた。
うわー!ぶつかる!!!
そう思った私は、爆速ワニごと思い切り横に体を振り、海にドボンと落ちた。
夏太郎「あ、沈した」
土方「消えたな」
ザバッ
私「うわーん!目がしみるぅうう!」
その一部始終を楽しそうに見ていたらしいやつらも、岸に戻ってきた。
夏太郎「いやー予想以上波に乗ってたよww」
土方「他の奴らも驚いて爆速ワニをみていたぞ」
私「嬉しくない!お前は突然飛ばすな!!」
ワーワーやっているのに気づき、尾形達も岸に上がってきた。
つづく
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