拙作「妖刀使いの臆病呪術師」の第8章完結のニュースでお伝えしていたこだわりについて、第9章の思い入れも加えて語っていきます。制作秘話的なものを書こうと思ったときに、この8、9章は切り離せないとなりまして……
ネタバレに配慮していないので、本編を読んでから、こちらを読んでいただくのがよろしいかと思います。
※自己満足でしかない語りになっていきますので、ご注意ください※
まず第8章のタイトル「同罪」について、こちらはかなり「共犯」を意識してます。
そう、アニメ24話のあれです。たまらなく好きなんです、あの回(>_<)
あそこで重くならない感じで言い切っちゃう野薔薇ちゃん、ホントカッコいい!!
ああいうのいいなぁ、どうにか作れないかなぁと考え抜いた結果、夢主と伏黒くんだったら、たぶんもう少し受け身というか、後ろ向きになるんじゃないかという結論に至り、このお話ができあがりました。完全に「共犯」のオマージュです。
ちなみに最初に思いついたのは155ページ以降のネタです。本当に最後の方ですね。
「え、酷くない?いくらなんでも夢主を追い詰めすぎでない?」なんて突っ込まないでください。自分でもそう思ってます←
なぜだかここのシーンだけ思い浮かんで、ここに至るまでどうしようか?という感じで組み立てていきました。
正直、ここまで長くなるとは思ってませんでした(苦笑)
あとは、本編にはそこまで詳しく出せてませんでしたが、オリキャラとして登場した呪詛師、呪霊の彼女達も、実はけっこう練ってます。
片鱗しか出せてませんが、彼女達もとても優しい心の持ち主なんです。
夢主も高専の面々もたぶん出てこないので、ホント自己満足になりそうですが、いつか断章として彼女達のお話も書きたい(でもネタだけで終わるかもしれません)
そして第9章!
もうね!追い詰められたあの心理状態であんなことされたら惚れるしかないって話ですよ!!(大声)
ただ、この時点では夢主はまだ心が動いてないです。それどころじゃなかったので。
伏黒くんもけっこう大胆なことをしてますが、それくらい夢主を失うのは怖かったんじゃないかな。虎杖くんの死も記憶に新しいですし。
結果的に第7章で出てきた真希さんの心配は杞憂に終わったわけですが、ある意味もっと深刻になってしまった感。
夢主はやる時には躊躇なくいきます、そこに迷いなんて一切ありません。第4章で虎杖くんに話していた通り、幼少期からそういう教育を受けているので。
ただ、やった後に心底後悔する。
それがこの9章で最悪の形で出てきてしまったことになります。
また、命の選択についてはどうしても伊地知さんにあの台詞を言ってほしかったという密かな願望がありました。そして言ってもらった。
五条先生や七海さんの後輩ということは凄惨な場面に遭遇することも結構あったんじゃないか、鉄骨娘の回で五条先生と伏黒くんが話していた「志半ばで挫折した呪術師」には伊地知さんも入っているんじゃないかと妄想した結果です。
後半の風邪っぴき回も私の夢を詰め込みました。
そうは見えないかもしれませんが、私の中ではかなり甘いのです。
ここでようやく夢主の気持ちも動いた……かな?
実は実は、当初はこの章も風邪っぴき部分のみの構想でした。
しかし、ある映画を見てピシャーンッ!ときたんです。雨に濡れそぼったところを抱きしめられるって最高じゃん!尊い!!と。
……で、あれよあれよという間に前半部分ができあがりました。
どんな映画だったかはご想像にお任せします。
以上が思いの丈になります。
そのくらいこの2章のお話には熱量を込めたんです。
それが伝わってほしい(^_^;)
第7章からオリジナルストーリーを書き始めて第9章(断章含む)まで、6月19日から第7章を更新して、やっと本日ひと段落です。
このオリジナルストーリーを書いている間に大変嬉しいレビューをいただいたり、「キュンとした」エモが出ているところを最新エモの所に発見したり、拍手・しおりも目に見えて上がっていて、ホント書いて良かったなと実感しました(^_^)
日記へのコメント
http://dream-novel.jp