こんばんは。
なんか、読んでるよって言っていただけて嬉しいです！
作NEWまで！ありがとう！
頑張って最後まで書いちゃうぞ♡

前回の続きです。

実はこの時信長は官職に付いていなかったんです。
３年前に右大臣を降りていたんですね。
正親町天皇が譲位しないことに苛立ってやめたとかなんとか…
位階はありましたが、実際の役目を貰ってなかったってことね。

役目貰ってないってことは、定期的に信長は朝廷に顔を出さないってことで、これは朝廷側は困る。
信長は武力も金も持ってるんだから、朝廷のために働いてもらわないといけないんですよ。
このあたりは、足利氏やその前の時代の平氏への扱いを見てもらえばわかるけど、朝廷側は武家を利用することばっかり考えてますからね。

どこの馬の骨ともわからない血筋の怪しいやつなんて、実はそういう風に貴族（お公家）たちは思っていたわけです。
武力とお金持ってるからへいこらしてるだけで、実は官職さえ与えておけばなんでもいう事聞くと侮って居るわけですね。

それがわからない信長じゃない。
天皇が譲位しないっていうのも、自分を侮っているっていう風に感じたんだろうし。

そこで自分の任官を天皇譲位の条件にして、脅しをかけるんですね。
だけど、天皇は折れないし、お公家たちもめんどくさい。
おまけに反織田包囲網の大名たちも煩い。
だから信長はこの時期、朝廷工作をうっちゃって（やることはやっていたけど）戦ばっかりしてる。
それは死ぬまで続きます。

まずはそっちを片付けてから、天皇のことはじっくりとやるつもりだったんじゃないかな。

あにゃちゃんの言うとおり、下手に天皇を討ってしまったら反逆者にされかねない。
だから、慎重に出るしかなかったんだろうと思う。

完全なるワンマン型であった信長には耐えられないことだったんじゃないかな。
多分、この時代で誰よりも優秀で武略があるというのは自負していたと思う。
フロイスや他の人の日記に残る信長像を見ていると、完璧主義な面が見えるから、この天皇問題は信長にとって頭の痛いことだったと思う。

無官になった信長は、譲位を達成した後どうするつもりだったんだろう。

私は天皇を処分しようと思っていたんじゃないかと思う。

権威とかそういうものは、全くと言っていいほど価値を認めていない。
むしろ自分の天下統一の邪魔。

そんな風に考えていた信長だから、ある程度日本の統一が成った暁には、そういうことも考えていたと思う。

そこで現れたのが明智光秀だ。

この方は後世の小説とかでいろんなこと言われてるけど、とっても賢い方だったみたい。
フロイスの残した記録では散々な書かれようだったけどねｗ
多分、フロイスは明智が嫌いだったんだと思うｗ

現代に比べて、中世の人って物凄い自分に正直な印象を受ける。
だから、日記とかは本当に辛辣だし、自分の見たまんま感じたまんまを書き残してる。
だから、フロイスも多分そうだったんじゃないかな。

フロイスの日記だけを見たら、明智ってなんかすんごく姑息なおっさんだ。
だけど、諸々の記録を見ていると、実に賢く、仕える君主に立ち回ってる。

そんな人がなんで織田信長を殺したのか。
これは、本当にわかっていない。
多分、色んな理由の複合なんだとは思うけど。

ここの鍵が朝廷（天皇）にあるんじゃないかなと私は思っている。

この説は唱えていた学者さんがいたんだけど、その学者さんは途中で違う説に転換してしまったから、今は研究してる学者さんがいない。

とても残念だなと思うんだけど、当時の権力構造の複雑さとか考えたら、絶対にないとは言えない説なんだよね。

天皇に関しては、現代よりももっと中世は生々しく生きた人間として捉えてて、現代の価値観は当てはまらない。
権力者の一部として、非常に人間的に天皇のことを捉えてる。

というのを前提に考えて。

下克上の世の中で、光秀は天下統一を夢見ていた。
これはこの時代の大名ならば誰もが持つ野望であったと思う。
だけど、これには色々と後ろ盾がないと無理よね。

味方をする大名が居ないとだめだ。
そして朝廷をも味方につけてないとだめよね。

自分の娘を嫁にやったりして、畿内には味方をしてくれそうな大名がいっぱいできた。
そんなときに、もしも天皇が味方するよって言ってきたら。
そして、信長が将来的には天皇を殺すつもりだと思っていると知ったら…

だから、光秀が謀反を企んだんじゃないかな。

光秀は信長と違って権威には弱かったと思うんだよね。
だから自分が天下を取ったら、天皇には居てもらわないと困る。

だからそれを滅ぼそうとした信長を討ったんじゃないかな。


なあんてとこで、またまた文字制限。
あとちょっとお付き合いくださいませ。

まて！次号！