はじめに
こんにちは。
先日は自分とコメントのやり取りをしていただきありがとうございました。
このスレッドに自分なりに感じたことを貼らせていただこうと思います。
橙香様の掲示板ですので、削除や保存は橙香様のご自由になさってください。
恥ずかしながら当初よりも量が多くなってしまったので、少しでも読みやすくするために、レスをいくつかに区切って書き込みます。
◇前置き
これから書くことを不快に感じられる場合も、前向きに受け取っていただける場合も、どちらも自然の反応だと思います。
作者様の書いた文章が”自分(司)”から見て読みやすいか否か。
可能な限りそこだけを注視しました。
また、自分の文章こそ完璧ではございませんので、どうか粗探しはせず、温かい目をもって読んでください。
また、原作を知らないため、ストーリーやキャラクターの性格等についてはなるべく触れないようにしています。
以上をご承知いただきたく。
◇読みづらいと感じた箇所について
①描写に一貫性がないときがある。
②主語(助詞)がぶれていることがある。
※「を」「に」「が」「は」等の助詞が主語と動詞が噛み合ってない部分がしばしば見られました。
④事実をしっかりと述べていて状態は伝わるが、少しリアリティさに欠ける。
一言にまとめると、
もう少し臨場感がほしい。
対策として、キャラの置かれている環境や状態の整合性がとれているかを注意すれば、読みやすさに繋がると思いました。
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◇読みやすい・いいと思った箇所について
①セリフ、キャラ同士の会話がスムーズで非常に読みやすい
②全体的に一文が短めで、読み手に負担を感じさせない。
セリフ、会話はテンポがよく、キャラの思いや動きも伝わってきて非常に読みやすいと感じた。
描写が簡潔である分、スムーズに読み進められるので苦痛に感じない。
それでは、ここで一旦区切り、
以下に具体的に書いていきます。
◇具体的に感じた箇所について
繰り返し申しますが、原作のストーリーを知りません。
原作と異なる意見を書いている場合がありましてもご容赦ください。
《白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》》
◇第1ページより
・見覚えもないとても薄暗く怪しげな場所
・人間がいるとは思えないどす黒い暗闇の中…
※
[怪しげな]
[人間がいるとは思えない]
というのがどんな場所なのか想像しづらいと感じました。怖さを感じさせるのか、はたまた趣味が悪いのか。
[見覚えもなくて怪しげな]
も抽象的なので、もう一つか二つ具体的な情報が欲しいと思いました。
【例】髑髏が飾ってある…日常ではあまり目にすることのないもの、趣味の悪さを感じさせるような物体が置いてある等。
もし、描写するほどの材料がないのであれば、[キャラが][情報を得ることができない]という一文でもあれば読者も理解し、この謎の場所に入り込んでいけるのではと思います。
もし、周りに誰もいない状況を書きたかったのであれば、[人の気配が感じられない・しない]といった言葉があればOK.かと思いました。
[とても][薄暗い]
の箇所に矛盾を感じます。
とても少し暗いみたいになっているので、次の文にある[どす黒い闇の中]も考えつつ、ページ全体の言葉を統一させるのが必要かと思いました。
[真っ暗闇(何も見えない)]なのか
[薄暗い(何かがある程度に認識できる明るさ)]なのか。
黒と濃い灰色には、大きな差があると思ったので気になりました…。
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・ザァクンッ!
※
何かが何かに刺さったような音。
いきなり感も伝わってきてすごくいいと思いました。
・刹那、考えるよりも先に女は左肩に重傷を負った
※
自分的に、二番目くらいにわかりにくさを感じた文でした。
どのようにわかりにくいのか、自分なりに考えたことを書きます。
まず[刹那]と[考えるよりも先に]のどちらか一方は削除したほうがいいと思いました。
[考えるよりも先に]を採用する場合、「何にを」考えようとしていたのか、思わず考えようとするほどの[何かを見た]のか…、その情報が必要かなと
個人的な意見を置いておきます。
例えを二つ用意します。
1、ボールが飛んできて頭に当たった場合。
【刹那、考えるよりも先に女は頭にたんこぶをつくった。】
2、廊下の角から何かが出てきてぶつかった場合。
【刹那、考えるよりも先に女は額に青アザをつくった。】
自分が感じた違和感を伝えられているといいのですが…あまり自信はありません。
文脈から察するに切りつけられた、もしくは刺されたのどちらかと推測可能ですが、臨場感が少し欠けている感じがするため、折角の見せ場である緊迫したシーンが淡々と流れてしまい非常に勿体なという感想です。
暗闇で突然切りつけられるとういう状況で既にかなりのダーク&ホラーなので、あともう一歩、読み手の五感を刺激するような一言等があればグンとレベルが上がるのではないかと思いました。
ここで上記の、
1、【刹那、考えるよりも先に女は頭にたんこぶをつくった。】
これを簡単にですが直してみます。
程度の大きさはどうであれ、ボールが頭に当たる経験は誰しも体験したことがあるのではないでしょうか。
キャラの身に起きる事象を想像してみます。
[当たる衝撃]
[視界が真っ白に、または強く揺れる等]
[バタンと倒れる]
[痛いと感じる]は、最後でいいくらいです。
不意の出来事に襲われた瞬間は痛覚と同時に音(聴覚)も麻痺してしまっているような気がします。
そして、最後に部員でも駆け寄ってくれば[(バレー)ボールがぶつかったのか]と理解できます。
その身で経験した瞬間ですら、人は情報をうまく処理できません。
それをわかりやすく書き起こすのは至難の業かと思います。
渋滞した思考をいかに整理していかにスムーズにならべられるか。
刹那、すごい衝撃がして女の視界はぐるんと回転した。
「わー、ごめんごめん!」
地面に倒れた女に誰かが駆けよった。
青のユニフォーム、バレーボール部だ。
体の近くにボールが転がっていた。
ジンジンと痛む頭に触れると、たんこぶができていた。
ぶつかった→衝撃がしたとすると激しさが増すように思います。
キャラの目から入る情報を並べると、非常にリアルになるかと思われます。
しかしながら、あまり文を増やしてしまうと、回りくどくテンポが悪くなるというデメリットはあります。
ご参考までに。
・心臓にまで達すほどの深い傷を
※
[傷]の説明のタイミングが完璧だと思いました。個人の感想です。
ただ細かいことを言うならば
[心臓に達するほどの深い傷]は痛さが伝わりにくいと思いました。
深い傷と一発で書き終えてしまうのではなく、【キャラ目線】で入ってくる情報を増やすといいかもしれません。
当然ながら、読者は無傷なので平気に考えます。
そんな無傷で余裕ある人間に、文字という無味無臭の情報のみでいかに苦しさを感じさせるかが書き手の腕の見せ所であり、小説の一番の面白さであると思っています。
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・血塗られたナイフと女は地面に投げ出された
※
個人的にここが一番読みにくいと感じました。
自分は真っ暗闇を想像しておりましたので、何故ナイフだとはっきりわかるのかな、と細かいかもしれませんが、そう思ってしまいました。
ナイフと明記しない場合は、視覚以外の感覚に訴えかける方法を用いると自然でいいと思いました。
[血塗られたナイフ]
血塗られたは、真っ暗闇であるならば要らないです。
ナイフの文字だけでしっかりと伝えることができると思いました。
自分の個人的な感覚ですが…。
数日跨いでしまいました。テンポよく貼ろうと思っていたのですが…すみません。
※
上記レス↑で[血塗られた]はいらないと偉そうなことを書きましたが、あとから「書いたほうが毒々しさがあっていいのかも」と自分の考えが変わってきました…。
(続き)
・女は痛みに叫び声をあげ建物内に響く
※
[建物内に響く]
文の前半の主語(助詞)とぶれているのが気になりました。
叫び声が建物内に響いたのだと意味はわかりますが、文脈が自然ではないように思います。
書き換えるか、文章を分けるかしたほうがいいと思いました。
女は仰向けに倒れた。想像を絶する痛みに叫んだ声が建物内に響いた
女は仰向けに倒れ、想像を絶する痛みに叫び声をあげた。悲鳴が建物内に響いた
(一例です。大した文でないのはご容赦ください)
・血が溢れる肩をグッと抑え、気を確かにした
※
頑張れと思わず口に出して応援したくなるような、手に汗握る描写でいいなと思いました。
・言葉を発することでさえやっと、いや、自分がもう死ぬことを悟った
※
もう少しぐっとこらえて欲しかい気もしますが、意思に反して力が抜けてしまったのかなと推測しました。
・周りを見ても、早く息絶えた仲間たちの屍だけ
※
真っ暗闇だと思っていましたので、見えていることに少しばかり矛盾を感じました。
もし、いきなり明るくなったりして目に入ってきたのなら、そういった描写を書き加えておくのがいいかもしれません。
今後のストーリーの関係上あえてこうしている場合、この意見は無視してください。
主人公は助けを求めようとして周りを見たのか。
周りを見た行動の目的が個人的に気になりました。
・“違う…こん…な……こんな結末…望んだわけじゃあないッ!”
※
意味深なセリフから、今後のストーリーの過酷さを想像させました。
読み手を掴む力がある気がしてとてもいいと感じました。
・致死量を超えた血がただれた手の平を真っ赤に染めあげる
※
[致死量を超えた]
この部を説明する文をさらに付け加えると、読み手に危機感をより伝えられると思いました。
(体が寒い、ぬるぬるする等、具体的に)
…
・断末魔の叫びに、無慈悲な魔の手が襲い掛かる
※
[無慈悲な魔の手]
目の前が真っ暗になるという意味と推測しましたが、わかりにくさを感じました。
しかしこの表現は簡単には思いつくことのできないものだと思いました。作者様の言葉のセンスが光っていると思います。
2ページ以降はコミカルさもあり、動きがとても読みやすいと思いました。
◇第5ページ
・とっさに降りて後ろに下がり、獣の赤い目がずっとこちらを見つめた。
※
上の文と下の文の繋がりが不自然な気がしました。
二つに分けるか、直しが必要と思いました。
◇第8ページ
異変が発生し、敵と睨み合い、緊張、衝突する描写がどれもとても秀逸でした。
ハラハラしながら、最後までスピード感を持って読むことができました。
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◇おおよそ中間部分について
会話がメインの箇所を読みましたが、かなりテンポがよく、大変読みやすいと感じました。
所々で主語(助詞)のずれを感じましたが、それ以外は作者様の書き方のままでよいと思います!
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◇第304ページより
・こうして思わぬ第三者の介入により、敵は逃げられてしまった。
※[敵“に”逃げられた]もしくは[敵“は”逃げてしまった]
・ポルナレフを抑えているとき、肘が地面にすって怪我をしていた。
※[肘“を”地面にすって]もしくは[肘が地面にす“れて”]だと自然かなと思いました。
(○○が)ポルナレフを抑えているとき、(○○は、○○の)肘が地面にすって怪我をしていた。
省略するつもりでも、一度主語を書いて考えると違和感のない文が作りやすくなると思います。
・○○はそんなことを考えながは彼を見つめていると、ポルナレフはみんなより前に進み、後ろを振り向いた。
※
[ポルナレフは前に進み、]という箇所が引っかかりました。動きはわかるけれど、少し読みにくさがある気がしました。
この文では主人公から見たポルナレフ氏の動きであるので、
[(○○の目線で見て)ポルナレフ“が”]とするとしっくりくると思いました。
もしくは[○○“が”〜〜、ポルナレフ“は”]にしていいと思います。
この場面は主人公がポルナレフ氏を見ていることよりも、
ポルナレフ氏が周囲の人物よりも前に進み出て注目を集めることに重点が置かれていると思うので、後者の[○○“が”〜〜、ポルナレフ“は”]も良いかもしれません。
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・白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》
此方の作品は以上になります。
ダークな要素が強めと感じました。
リアルで、臨場感ある描写に気を付ければ、作品のダークさをより引き出すことができ、さらに読みやすさが増すと思いました。
こちらの作品について書いたものは以上になります。
もう一方の作品は、またスレッドを改めて投稿するつもりです。