Aside
あと数分でニノが帰ってくる。
今日は、10月31日、つまりハロウィンの日。
恒例のアレをするんだっ!!
俺は今、、仮装中。
なにに仮装してるかって?それは後程分かるよ、多分(笑)
『ピンポーン』
帰ってきた!ドアがガチャと開くのと同時に俺は開いた所にいた彼に向かい走りながら
雅「Trick or Treat〜!!!」
と、言い抱きついた。
二「ふはは、なんで抱きつくんですか(笑)Trick or Treatの意味分かってる?」
Nside
雅「えっ??いや、なんとなく(笑)」
なんだよそれ…(笑)ホント可愛いんだから。口には出さねーけど。
二「ていうか…その格好。誘ってんの?メイドの格好してさ…」
雅「そ、そんなことないっ…」
二「顔は誘ってますって書いてるけど?触れて欲しいの?」
雅「うん…。触れて…??」
二「しゃーねーな。場所変えるよ」
ベッドに行き押し倒す。最早ハロウィンのことなんて忘れていた。
雅「んっ、あ、ん………」
キスで唇を塞ぐ。
呼吸をしようと口が空いた隙間に舌をねじ込ませる。
雅「んは、っんあっん、っあ……」
やべぇ、メイド服ってだけでこんなに見てる感覚違うのか。たまんない…。
Aside
雅「んは、っんあっん、っあ…」
つい、いつものノリで気持ちよくなっちゃう…。
今日は、ハロウィンなんだ、今日は特別なことがしたい!
雅「ん、やっ…!!」
強引にニノから遠ざかった。
二「雅紀…?」
雅「と、Trick or Treat!!お菓子をくれないとイタズラするぞ!」
二「へぇ。いいよ?イタズラしても。」
出た、このニノの本性…。
とことん俺を煽るの。常にどこか上から見てる感じ。
雅「う、、、、わ、分かった」
分かったって言ったけど、何しよう…。
Nside
ふはは、戸惑ってる、戸惑ってる…。
キラキラと潤うその瞳が迷うのは俺の言動のせい。いや、おかげ。
何してくんのかな…?
雅「……」
無言で雅紀はベッドのあるこの部屋、つまり寝室から去った。
あとで戻ってくるだろう、待っててやろう。
数分後。
戻ってきた。
雅「ニノ…来て??」
俺は雅紀の言うがままについていった。
リビングに入る。
二「あ、俺の愛用のゲーム機がない」
Aside
ニノの愛用のゲーム機、てのは3DS。俺が今履いてるズボンのポケットに入ってる。
二「あーれー、どこいったんだろ」
テレビの裏、じゅうたんの下、いろんなところをニノは探す。まさか俺が持ってるだなんて考えてもいないんだろうねぇ…。
二「ふふっ」
雅「えっ?」
謎の不適な笑みを浮かべながらニノは俺に近付いてくる。
二「…みーっけ」
雅「っ……」
見つけられた。