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  • 自分用 (7)
    ちょっとした自分用メモです
    [投稿日] 2015-03-25 22:04:28[投稿者] Kira
    いつか短編集とかだしちゃう時とかに使える小ネタ。
    思いつき。


    『ある日、彼女は。』乙女な彼の恋事情、男目線。



    ある日彼女は絵を描いていた。ある日彼女は写真を撮っていた。
    そんな多趣味な彼女は綺麗な服なんかじゃなくて、ラフな服。気合の入ってる服なんかより僕は大好きだ。
    そんな服装も人気だったりするのかな?ううん、彼女はそんな事気にしない筈だ。

    いっつも彼女を見つめているのに、飽きないの?
    ああ、飽きないよ。

    いつか誰かと話した会話が蘇る。
    だって、彼女は僕の好きな人なんだ。飽きるわけ無いでしょ。

    そんな風に胸をはって言ってた。
    話したことも無い彼女に抱く恋心は大きい。彼女を見るたびムクムクと膨れていく。
    同じ仕事をしているときは「同じ仕事してるんだ」って嬉しくなって、つい彼女を見てしまう。


    そんな毎日が続くのだ。
    でもある日、彼女は僕の隣に座ったんだ。

    「隣いいですか?」

    って、とびっきり可愛い笑顔をして。
    僕は緊張しまくって声なんか裏返っちゃって「いいですよ」って答えたっけ。

    「気になる人にはこうやってアタックする」みたいな変な題名の本を覗いたら、君みたいにアタックする人がいるんだって。
    そんな事言われたら君が僕のこと気になってる、って勘違いしちゃうからやめてよ。
    そんなことを心の中で叫びながらも彼女が近くに来てニヤける僕の頬を必死に固定するのが大変だった。

    その日僕はいつになく頑張って、「連絡先」って言う名の繋がりを交換し合った。

    「今何してるんですか?」なんて自分がされたら鬱陶しくてしょうがないメールをして、僕は彼女を困らせる。
    それでもいい、彼女の記憶に残りさえすれば。
    何時からかそんな欲が出て来た。


    ある日、彼女は「今度、休日何処か行きませんか?」なんてメールで言ってきた。すぐ返信するなんて気持ち悪いだろうな、と思いつつも嬉しすぎて「ぜひ!」って返しちゃった。
    友達にも自慢してしまった。
    洋服のセンスには自信がないから近くの洋服屋さんで店員さんに選んでもらったんだ。

    とうとうお出かけする日になった。
    僕の心臓は早鐘を打っていた。気にしないようにして彼女が来るはずの場所に立った。
    思った以上に彼女は早く来て、何を話したかは覚えていない。何をしたのかも曖昧だ。

    でも、これだけは覚えてる。
    彼女が「好きです」って言ったこと。

    最初は何のことかわからなくって戸惑って変な言葉を連発したけど、次第に冷静になって、こんな嬉しいことは無いぞって思った。
    そしたら急に涙が出て来たこと。
    そして男らしくはなかったけど。目が少し赤くなっていたけど。

    「僕も好きです、付き合ってください」

    そう、告白したんだ。



    end
    [投稿日] 2015-03-27 00:01:28[投稿者] Kira
    あなたが、微笑みかけてくれたあの時から。

    私はあなたが好きでした。


    っていうフレーズ入れたいな。

    それで、書くのはノンフィクション物語にしよう。
    [投稿日] 2015-04-23 21:53:33[投稿者] Kira
    バレンタイン企画でやりたかったやつ。
    『ハートの折り紙は』

    昔、折り紙で色々作ったなぁ…

    ふと、キーボードを打つ手が止まる。
    どうしてそんなことを考えたのかも分からないまま久しぶりにしようか。と思う。

    司書の資格を取り、図書館で働く私は折り紙に触れる機会があり、そんなこともふと、思ったのだろうが何を作るかは考えていなかった。

    ああ、そうだ。
    もうすぐバレンタインなのか。

    「え、何作るの?」

    いきなり話しかけてきた彼は凛と言って図書館で働く一人で、本を幾つか抱えていた。

    「そうだなぁ、ハートとか?」
    「えっ、あ、バレンタインだからか!」

    パッと閃いたように言った時、気が緩んだのか本を持っていた手を放し本が下に音を立てて落ちた。
    図書館は静かで音は響いた。
    新聞を読んでいた男性は怪訝な顔をした。
    彼はペコッとお辞儀するとこちらを見て、「それでそれで?」と興味津々な顔で聞いてくる。

    「ねぇ、静かにしてよ。お二人さん。
     で?僕も話混ぜて。」

    次はだるそうにしながらも話しかけてくる彼。近という名でみんなから呼ばれていた。
    その彼が来たことによって私はあることを思いついた。

    「ああ、そうだ。私がここの女性陣にこのハートの折り紙を渡す。それを受け取った男性陣は好意があると受け止めていい。ってことにしよう」

    つまりは女性が自分の好きな人にこのハートの折り紙を渡すという仕組み。
    ここで働いている男性に限らず他で働いている男性でもいい、ということ。

    「楽しそう!」

    私は女性陣に声を掛けてその話を持ち出すと皆面白がって参加してくれることになった。





    さてさて、次に続く。
    (次は凛目線)
    [投稿日] 2015-05-04 14:41:48[投稿者] Kira
    面白い企画をするなぁ。

    さて、僕は誰にもらえるんだろう。
    僕が欲しいのはこの企画を提案した君なのに。

    ほかの女の子から貰って、もちろん嬉しいんだけど、やっぱり好きな子から貰うハートは特別だよね。


    僕はいかにもだるそうに本を抱えて指定の場所に直していると出来上がったのかハート型の赤い折り紙を渡しているのが見えた。

    仕事中なのに。
    クスリと笑いながらそちらを見たあと、また仕事に戻る。






    仕事が終わると、女の子はいろんな人にハートを上げていた。
    この職場では職場内恋愛をしている奴が多いらしくなんだか空気がピンク色だ。


    さて、僕のお相手は?
    少し期待をしつつ彼女の方を見ると、渡している女の子達を見ながら微笑んでいる。

    まさか、提案者は渡さないの!?

    がっかり。
    そんな言葉が頭に浮かぶ。


    「近、ねね、近くん。」

    後ろから女の子がハートを渡してくる。

    「ありがとー」

    もちろんお礼は言うけれど彼女からはもらえないのと知ると調子が狂って面倒になる。



    すると、彼女はのそっと立ち上がりこちらに近づく。

    「ちーか。ほれ。ハート」

    彼女は少し照れながら赤いハートを渡してきた。



    僕はとてつもなく可愛くてしょうがなくて、抱きつきたい衝動にかられた。

    「ありがと」

    でも僕も照れちゃって耳まで熱くなってそんなことできるはずもなかった。




    そういえば凛も彼女に好意持ってるみたいだけど、僕がもらったってことは勝ったってこと!?

    やった。

    僕は小さくガッツポーズした。
    [投稿日] 2015-05-04 14:54:53[投稿者] Kira
    ガサガサっ

    そんな音がしたかと思えば2人の洒落た着物を来た男女が青々とした葉をかき分けて逃げていた。

    「早く捕まえろ!」

    追ってとみられる人間の怒号が響く。



    男女は乱れた着物も直さずひたすら走った。
    すると、いつの間にか追っ手を撒いたようで、ふたりはヘナリと座り込んだ。

    「お前様、ここもじき、見つかります。」
    女は冷静にそう告げた。

    「ああ、わかっているとも。」

    「…私はここへしばらくいます。そのうちに貴方だけ離れてお逃げください。」

    女は苦しそうに、けれども凛々しくそう言った。
    男は「駄目だ!そんなこと!!」と言って女の腕を掴む。

    「大丈夫です。あなたも、私も。
    貴方は少し離れたところに小屋があります。そこに居て、追っ手が消えたと思ったら…」

    彼女の声はそこで途切れた。
    男が抱きしめたから。

    「あぁ、駄目だ。そんなことできない」

    涙を浮かべる男は必死に頼んだ。
    行かないでくれ、一緒に逃げようと。

    「大丈夫。貴方は辺りが落ち着いたら私を迎えに来てください。」

    「…絶対に。絶対に無事で居てください。
    必ず迎えに行きます。」

    男は震えながらもそう決意した。

    「ええ、待っております。」


    その言葉を最後に男は立ち上がり、去っていった。
    男が見えなくなると女は寂しそうに男が消えた方を見て呟いた。

    「あなたとの人生は楽しかった。あぁ、これからだって一緒に居たかった…」

    そんな呟きも儚く消えた。

    女は歩き出した。
    行先は崖。





    その日、彼女の体は亡骸となっていた。
    [投稿日] 2015-05-11 17:32:33[投稿者] Kira
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