第1章 不思議系女子:黒子
さんは、明るくて優くて楽しい、ボクの素敵な彼女だ。ただ…
「テツヤ君は、可愛い"と"格好いい"どっちが嬉しい?」
そんなの決まってます。
「"格好いい"、です」
好きな女性には特にそう思って欲しいです。
「そっかぁ、テツヤ君可愛い~」
え?
話が噛み合ってません。
そんなにニコニコされながら言われても……。
「じゃあ、"格好いい"と"男らしい"は?」
「どちらも嬉しいです」
君が言ってくれることなら、基本何でも嬉しいんですよ。
「やぁ可愛い~」
そんなに体をクネクネされながら言われても……。
「さっきから全く話が噛み合ってませんよ」
「ごめんね~あはっ、テツヤ君のほっぺたプニプニだ~」
―ただ……少し不思議な人だ。
天然、というか……そんなところも可愛いと感じてしまうけれど。