第40章 照れ系女子:高尾
やべっ、結構待たせちゃってるかも……。
ったく真ちゃんめ、リア充のオレが羨ましいからって部活の片付け全部手伝わせるなんてマジで鬼畜だな!
急いで外靴に履き替えて玄関を出ると。
大好きなあのコ子がそわそわしながら待っていた。
急いで駆け寄って肩にポンと手を置く。
「わりっ、遅れた! ほんとごめん!」
「和成! お疲れ様~」
だいぶ待ったはずなのに、笑顔で迎えてくれた。
きっとまた「和成が来てくれたことが嬉しい」なーんて言ってくれちゃうんだろうね、この子は。
マジ可愛い超可愛い。
「んじゃ、行きますか」
「うん。次の電車、何分かなぁ」
学校が珍しく早く終わる今日、二人で電車で出かけることにした。
なかなかデートの時間ないからさ、こういう時がチャンスなわけよ。
駅についたらちょうど電車が来た。
しかも人全然いなくてラッキー、いちゃつける。
車両の真ん中あたりの席に隣同士で座る。
あぁ~オレもう幸せだわ。