第28章 気さく系女子:高尾
夜。なーんか暇だなぁ。
特にやることもないし……は今何してんだろ。
LINEすっか。
〈今暇?〉
《忙しい》
「返信早っ!」
ホントに忙しいのかよ!
オレだって返信早い方なんだけどな。
リスペクトするわ、マジで。
ティンロン♪と連続で音が鳴った。
《アンタのこと考えるのに忙しい》
《会いたい》
おっとー、にやけるってこんなん言われたら。
けど、ここで〈オレも〉なんつって話終わらせるのはちょっと、な。
どうせなら楽しく話したいっしょ?
〈震える?w〉
《そこまでじゃないw》
「否定すんのかよ!」
は絶対ノってくれる。
何を言ってもツッコんだり逆にボケたりしてくれる。
真ちゃんは真ちゃんで面白いけど、この会話が弾む感じはたまんねーよな。
〈残念ー〉
《波○陽区w》
〈切腹ー!〉
《してしまえ》
〈ひでぇw〉
容赦ねぇなまったく。
今のでちょっと心に傷が……! なーんてな。
しゃーねー、仕返しすっか。