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第3章 ひぎゃあああああ!!!


理棘「え?」

今いるのは、暗い部屋。ぼんやりと扉が見える。

ポンポンと横を叩くと、柔らかい。

たぶんベッドに座ってんだろう。

『ピチャッ』

理棘「ん?」

音がしたと思ったら、頬に何かが当たる感触。

理棘「なんだってのよ・・・。」

冷たいというより、むしろ生暖かいその液体を触り、

匂いをかいでみる。

理棘「鉄くさっっ!」

そう言って、頭に浮かんだ嫌な予感を振り払う。

理棘「・・・。」

そして、意を決して、水滴の落ちて来たほうを見た。








理棘「・・・っっっっっっっっ!!!!!!」

天井に張り付いたナニカ。




にいっと笑ったそいつ。




人間の形はしている。



けど。



お腹からは、見るもおぞましい物体がはみ出て、

顔に至っては、口以外・・・もう論ずる気にもなれない。






理棘「っっひっ。」

立ち上がって、ドアの方に走り出す。

ドアノブに手をかけ、回して押すが・・・


理棘「なんであかないのよっっっっ!」


ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ





何回押しても空かないドア。









背筋に悪寒が走って


振り向けばそこには、












ナイフを振りかざす、

人間ならざるモノの姿。



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