第1章 はじめまして
「娘から話しは聞いてるからさ、大体は理解してるからこの家は好きに使うといいよ。娘がお世話になってるしね。書道に集中してゆっくり書いてくれていいよ。娘から話しは聞いてるからね」
な、なんだ……やけに娘娘娘って…なんだよお父さんん!
『まぁ世話してるのは私だけどね』
「はっはっは、立ち話も何だから中はいって話そうよ。はい、カギ」
え?俺の家だよね!?ここ俺の家だよね!?
「…………ありがとうございます」
ガタガタ…ガタガタガタガタガタガタ
「あ、あれ?」
ガタガタガタガタガタガタ
あ か な い ! !
「貸して」 カチャ
す、すんなり……あれ?トランプが散らばって……お菓子にジュース?
「ここって……誰も住んでないんですよね?」
「あ、…ぅん……そうだよ」
「妙に生活感漂ってるような…」
『…?あ、タマ!美和!』
「シィーーー!!!」
「え?タマ?」
「き、気のせいだよ!気のせい…タマはノラ猫の事かな?あははは」
『なるほど。そういう方向性か!』
「え?何が?」
「なんでもないよ!さ、中へ!」
………俺の、家、だよな?