第1章 本編
「跡部、明日試合やるんだっけ?」
君はいつもこうだ。
重要なコトは抜けている。
「…お前、話聞いてねぇのか!?」
「え~一応聞いてるよ?ただ覚えてないだけ。えへっ」
「えへっ…じゃねぇだろ!」
「ごめ~ん、明日もちゃんと見に行くから!許して、ね?ね?」
俺は君に甘すぎる…
俺が断れない雰囲気を、
君は持っているのだから…
「…ちっ。仕方ねぇな、来なかったら…」
「「もう口も聞いてやらねぇぞ?」」
「!!」
「あははっ!跡部いっつもそれだもん!覚えちゃった!」
そして君はお決まりの笑顔で笑うんだ。
俺は君の…
君の…