第1章 リアルもゲーム(?) 孤爪 研磨
ゲームはただ暇つぶしにやってるだけ。
RPG、格ゲー、音ゲー、パズルゲームやボードゲーム。たまにギャルゲーとかも…
できないことは繰り返せば慣れるし、必ず成功する。
リアルはゲームと一緒。
多分、恋愛も…
「孤爪君…?」
「な、何…」
「いや、ボーッとしてたから。はい、ボトル。」
「ありがと…」
おれは彼女の事が好きだ。
別に理由とかないけど、恋愛感情としての好き。
どうしても、彼女の事ばっかり考えてしまう。
練習の時も、ボーッと彼女の方を向いてしまう。だから、
「おい研磨!」
「ん?…ふぐっ。」
「わぁあぁあぁ!研磨さん!?」
リエーフの下手くそなサーブを顔面で受けてしまったりする時もある。
「大丈夫かよ…って、鼻血出てんぞ。」
「え…本当だ。」
「保健室行ってこい。」
おれは立ち上がって、体育館の出口へと向かう。
「おーい、灯夜!研磨についてってやれ!」
「あ、はい。」
え、ちょっと…
「1人でいい。」
「いいから。灯夜頼んだ。」
「はい…」
椿と二人とか、何考えてんのクロ。
しかも保健室。