第3章 妹の想い
1日目
今日から、日記を書いてみることにします。
私には、兄がいて、とても自慢の兄です。
でも、私が兄へ抱いている感情…。
きっとそれは「恋」というものなのでしょう。
この気持ちを知られた時、きっと今の兄との関係は
続けていけなくなる。
だから、日記に書くことにします。
それを見た俺は、泣いた。
今まで、ずっと抑えてきた感情が一気に溢れた。
そして、1番新しい日記にはこう書いてあった。
51日目
とうとう、兄にキスをしてしまいました。
ダメだと分かっていても、止めることができませんでした。キスをした後、自分の気持ちを満たせた満足感と共に、自分は何をしているのだろうと言う、自己嫌悪に襲われました。こんなに辛くなるんだったら、もう、兄との関係が壊れてもいい。気持ちを伝えてしまいたい…。