第17章 ふかい闇
・・・・・・・・・・ガチャ
「終わった?晃くん。待ちくたびれましたよ?」
静は部屋に入ると二人の雰囲気が変わっていることを感じた
うまくいったならよかった
二人の暖かな雰囲気に静は自然に笑顔になった
「じゃ、晃くんは僕たちよりもすばらしいステージにしてくれるんだよね?明日」
「もちろん!優勝するつもりでいつもやってるし、何と言ってもあの黒崎さんたちがサポートしてくれてるっていう最大の強みがあるからさっ」
「まって・・明日です?」
彩は二人の会話に疑問を感じた
「そうだよ?あれ彩さん・・・あっもうね2日くらい寝てたんだよ?明日が本番なんだ・・・」
「・・・・えっ
私・・・どうしよう静くんのステージだいなしだよ・・・」
いままでしっかりと考えてきたものもすべてなくなってしまい不安が募る彩
「大丈夫!僕一人で大丈夫!二人で作ってきたものもちゃんとスタッフと打ち合わせも済んでるし、彩さんは自信もってここでまってて?僕しっかりやってくるよ」
「う・・・」
静の言葉で涙があふれてくる彩
しばらく側にいた二人も夕方になると去って行った
私・・・じっとしてられるわけないよ