第17章 ふかい闇
いやいやまってオレはなんで連れてきてんだ
晃くんにならいいよって
なんじゃそら
目の前にはしずくちゃん
その前にはオレ
この状況なに
「私ずっと・・・晃君が好きでした。こうやって一緒にいれることが夢みたいで。」
ちょっとまってこのこさっき失恋してたしお付き合いしている人いたんじゃないっけっか
「ちょっと・・・しずくちゃん落ち着いて。俺を好きでいてくれてうれしいんだけど・・・
さっきみた彼氏さんは?」
「私が晃君を好きでいてもいいからって、付き合ってと無理やり。でも私も好きになってたんですいつのまにか・・・裏切られるまで・・・やっと好きになれたって思ったのに・・・」
「そっか・・・
でもね、彼との間になにがあったのか俺はわからないけど
ちゃんとはなしあったほうがいいよ。そうやって俺と付き合ったとしてもきっと彼のことは忘れられないよ?」
「・・・」
少ししずくの顔が変わった。
空気が冷たくなった
「じゃ、はなしあったら私とつきあってくれるの?!ねっ?!」
いきなり態度が変わったしずくに驚く晃
「いや・・・そういうことじゃなくってさ・・・
しずくちゃんの思いもちゃんと伝えないと伝わらないこともあるじゃん?」
「だから、私とつきあってくれるんでしょ?ね?」
怖いこのこ
なんで俺あげちゃったかな・・・
「えっとね、しずくちゃん落ち着いて」
バンっ
目の前のテーブルをたたくしずく
「だ・か・ら、私とつきあうんでしょ?あきらくん?
晃君が私と付き合わないっていうなら、私は晃君と殺して、私も死ぬ。」
そういって、しずくはぽっけからカッターをだし震える両手で持ち晃に突きつける
「え?!!!おい!!!どうしたのしずくちゃん!
落ち着いてってば!危ないものはしまおう?ね?」