第17章 ふかい闇
「急がしちゃってごめんね。彩さん」
「えっいいよ!全然♪私もちょっとあって相談したいこともあったからっ」
「よかった。僕も会いたかったよ彩さん」
「あ・・・うん。ありがとうね静くん」
・・・あぁ私ったら今はフェスのことフェスのこと
でも気になっちゃう
あのまっすぐな目、驚いた晃君
わたしなんてどうでもいいのにあんな目で
あんな悲しい目で見られたらわたし・・・
「あの・・・あの、彩さん!」
「キャっ」
「どうしたんですか・・・さっきからぼーっとしちゃって
なにかあったんですか?」
彩は考えごとをしており静はいつもと違う彩の様子に心配をしていた
「ん・・・なんでもないよ?
ごめんね私ったら、ちょっと考えちゃって」
「ほら、考えごとしてたんでしょ?彩さんは
いつも一人でかかえすぎなんですよ。僕でよければききますよ?今日はたっぷり時間もあるし」
「でも・・・」
「でもはいらないんです。でも、それの代わりに僕の願いも一つ聞いてください。」
「いつもありがとう静くん。・・・願いってなにかな?」
「いえいえ、、、えっと僕が思いついたエンディングで僕たちのステージのEDにしたいんです。」
自信満々に語る静。キラキラとした表情に彩は悩んでいたことを忘れてしまいそうになった。
彼はEDを本番まで秘密にしておきたいと彩7にも言わなかった。静の表情をみただけできっと素晴らしいことが思いついたんだろうと感じたため、あえて触れず本番まで楽しみに待つことにした。
衣装・ステージ、静の作った歌・曲がすべてそろった。
「打ち合わせあっというまに仕上がっちゃいましたね。彩さんの心配ごと聞く予定が話それてこんな時間に・・・」
打ち合わせを夢中にやっていたせいか忘れてしまっていた。
「うんうん・・・いいの。静くんと打ち合わせしていたら、気にしなくなってて。大したことじゃなないから、気にしないでね。あっ本番まで体調には気を付けてね。」
もうすぐ本番であるため最終のしっかりとした時間は今日で最後であった。
「いえ、僕たちのステージ最高にしましょう♪」
「うん!!」