第15章 夢をかなえる天使
静まり返る屋上。
一言も発しない悟
おかしいと思った彩は
そっと悟を見ると
--------------ポタポタ
しずくが地面にシミをつくっていく
泣いてる
「なさけないなーまた泣いちゃった
あはは・・・」
「せんぱい・・・・つよがらなく・・・て」
「うん、うん。強がってなんかないんだ。
俺自身が俺をみれていないことは
自分が一番正直わかってるんだ。
だけど、そんなことを洋に知られて
平常心ではいられなくなったんだ。
俺は他人に甘えてたんだ。彩ちゃんをさ、ある人と重ねてしまってた部分があったんだ。ごめんね」
・・・ある人ってなんだろう・・・
「あーーーーーーーーーーーあ
泣いたらすっきりした!!ふっきれた!」
そういって屋上で大の字になる悟
いつものようなつかめない彼ではない
今は誰でも彼の心を見つめることができるだろうと感じた