第12章 湧き上がる思い
トントン
「へっ?」
「こんにちは♪彩ちゃん!」
「あ!お久しぶりです白河先輩!おげんきでした?」
困っていた彩の後ろから声をかけてきたのは
白河悟だった。
悟は人目を気にしているのか、いないのか
何も変装せずにいた。
「そーだね♪すっごいひさしぶりだね?あ、変装しなくて平気なのかって?」
「?!なんでですか?・・・」
「いやいや、僕のかんかな?彩ちゃんすっごいわかりやすいもん笑」
え・・・わたしって声にだしてないのに
わかりやすいの?
「そうそう。なんかお困りかな?彩ちゃん♪」
こういうときに来てくれる先輩って
絶対神様だと思う。
頼るしかないよね・・・
「はい・・・あのですね。
今日出演する赤坂晃くんって人に出演前に会う約束してて・・・でも今スタッフの人に伺ったら駄目みたいで・・・どうしようかと。」