第2章 出会い
潤side
潤:「智先生。屋上行きたい。」
智:「屋上?いいよ。」
車イスに乗せられ
屋上に向かう。
俺は、生まれつき病気を持っていて
ずっと、この病院にいる。
もう、治らない病気。
親の顔なんて、見たことない。
どうせ、
俺なんていらないって
捨てたんだろ…
屋上に着いた。
潤:「智先生、先に戻ってて。」
智:「分かった。一人で戻れる?」
潤:「戻れるよ。子供扱いしないでよぉ」
智:「ごめん。ごめん。あんまり、長居したら、ダメだよ。」
潤:「…うん。分かってる。」
車イスをおして、前に進む。
潤:「…んーっ…気持ちぃ~」
体調が悪いせいで
あまり外に出れない俺は
外の景色も、空気も
なにもかも、新鮮だった。
ギィー
突然、扉が開いた。