• テキストサイズ

1週間だけの恋人ー松本潤ー

第9章 1週間の恋人


智side



智:「39.7…高いね。」



昨日の夜から、
熱が下がらない。


点滴を何度しても
下がる気配がない。



潤:「…んっ…はぁっ…はぁっ…」


智:「…潤。頑張れ…」


潤:「…ゆき…ッ…」



彼女の名前を何度も呟く。




ガラッ


ゆき:「…潤ッ…!!」


智:「…あっ…ゆきちゃん…」


ゆき:「…智先生…」


智:「…潤、昨日から、高熱出して、全然、下がらないんだ…」


ゆき:「…潤。」


潤:「…ゆき…」


ゆき:「…辛いよね…」



潤:「…ごめんな…ッ…デート…とか、出来なくてッ…」


ゆき:「…そんなの、元気になったら、いくらでもできるじゃん…」


潤:「…そ、そうだな…」


ゆき:「…ウソ…デートなんていいから、生きてて…ッ…それだけでいいから…」


潤:「…うん…」


智:「…ッ…なにか、あったら、呼んで…」



そう言って、病室を出る。



智:「…はぁ…こんなの…残酷すぎる…ッ…」




なんだか、悲しくて涙が出た。
/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp