第11章 出現!!大王様
みんなが「えっ!?」という
ーーーーーピーッーーーーー
第3セット開始の笛がなる
「キャーッ♡及川さ〜〜ん!!」
いきなりの女子の黄色い歓声
向こうのコートを思わず確認する
葵
(3年生、だよね
爽やか君だ
そりゃ、モテるだろーなぁ)
(私は、興味ないけど)
田中さん
「影山くん
あの優男誰ですか
ボクとても不愉快です」
影山
「…"及川さん"…超攻撃的セッターで攻撃もチームでトップクラスだと思います」
葵&日向
(影山がここまで言う選手…)
影山
「あと凄く性格が…悪い」
日向
「お前が言う程に!?」
影山
「月島以上かも」
田中さん
「それはひどいな!」
葵
「よかったな、自分より性格悪い人いて」
月島
「………」
葵
「無視っ!?」
田中さん
「お前の知り合いてことは北川第一の奴かよ?」
影山
「…ハイ
中学の先輩です」
「…俺…サーブとブロックはあの人見て覚えました
実力は相当です」
及川
「元気に"王様"やってる〜?
ん、あれ、どっかで見たことある顔だね」
ピースサインしながら寄ってきた及川さん
は私の顔を覗く
葵
「あなたと会うの、初めてですが」
及川
「ん〜、そうなんだけど…」
青城の監督
「及川!お前はアップとってこい!
いつもより念入りにだぞ!!」
及川
「はァ〜〜い」
去り際に及川さんはこちらを見た