第39章 王様VS大王様 夢(?)の試合
ピーッ
試合開始
烏野はいつも通りのスタンディング
「「「月島 ナイッサ」」」
蛍がサーブを打ち込む
青城はレシーブをすると同時に前衛の2人が飛び出してきた
葵
(誰使うんだろう
まず、あの人のセットアップは初めてだ)
トスを上げるセッター及川が、跳ぶ
そして―――
ボッ―――
「「「!!!」」」
嶋田
「うわ」
観客席
「い いきなりツーアタックだー!!」
葵
「…………」
驚きで丸めた目が徐々に元に戻り
かわりに口元がゆるむ
葵
「………びっくり箱」
繋心
「くっそ……」
武田
「これはまた堂々としたツーアタックで……」
及川
「ホラホラ
次も同じのやるからね
ボケッとしないでちゃんと警戒してね」
むかーーー〜〜っ
コートの上に立っている皆が苛立ちを覚えたようです(笑)
特に大地さん
微笑んでるけど、あれ絶対腹の中ではイライラしてる
絶対してる
日向
「つ 次もってほんとですかね!?
でも続けてはさすがに無いかな……」
田中
「そう思ったところを敢えて2連続とかな……」
日向
「ハッそうか!
田中さんスゲェッ」
パンパンーーーー
澤村
「そこはいくら勘ぐってもしょうもない
相手がじゃんけんで何出してくるか考えるのと一緒だぞ
考えすぎんなよ―」
菅原さん
「――びっくり箱って?」
葵
「何しでかしてくるか分かんない人のことを僕は勝手に呼んでます
ああいうタイプは次の行動が読めないので厄介です」
菅原さん
「………――」